医師の転職・キャリア

勤務医の年収中央値はいくら?平均との違い・「割に合わない」の真相を公的データと民間調査データ で解説

「自分の年収は、勤務医の中で高いのか低いのか」——そう考えたとき、参考になるのが「中央値」です。

ニュースや求人広告では「医師の平均年収は約1,500万円」といった数字をよく目にします。

しかし、平均値は一部の高収入層に引き上げられるため、「自分の実感とズレる」と感じる先生も少なくありません。

そこで本記事では、厚生労働省の公的統計をベースに、勤務医の年収中央値について整理します。

あわせて、なぜ「医師の年収は割に合わない」と言われるのか、その背景もデータから読み解きます。

なお、各診療科・地域・経営母体の年収を順位で比較したい方は、【2026年最新】医師の年収ランキング|診療科・年代・地域別データ徹底比較をあわせてご覧ください。

本記事は「中央値」という切り口に絞って解説します。

目次

そもそも「中央値」とは?平均値との違い

そもそも「中央値」とは?平均値との違い

年収データを読むうえで、まず「平均値」と「中央値」の違いを押さえておく必要があります。

平均値は、全員の年収を合計して人数で割った値です。

一部に極端な高収入者がいると、その影響で実態より高めに出ます。

中央値は、全員を年収順に並べたときにちょうど真ん中に位置する人の値です。

極端な値の影響を受けにくく、「最も標準的な勤務医」の年収に近いと言えます。

なぜ医師では両者がズレるのか

医師の年収は、開業して大きく稼ぐ層や、自由診療(美容医療など)で高収入を得る層が一部に存在します。

こうした高収入層が平均値を押し上げる一方、大多数の勤務医はそこまでの水準には届きません。

たとえば、5人の勤務医の年収が「1,000万・1,200万・1,400万・1,800万・3,000万」だった場合、平均値は1,680万円ですが、中央値は真ん中の1,400万円です。

「平均1,680万円」と言われても、5人のうち4人は実際にはそれを下回っています。

このように、自分の年収が標準的かどうかを判断するうえでは、平均値よりも中央値のほうが実態に近い指標になります。

勤務医の年収中央値はいくら?【データ別に比較】

ここが本記事の核心です。結論から言うと、勤務医の「年収中央値」を公的統計から直接知ることはできません。

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(賃金センサス)」をはじめとする公的統計は、医師の年収について平均値しか公表しておらず、中央値は算出していないのです。

そのため、「中央値」を提示しているのは、民間の転職支援会社が自社のデータをもとに公表している数字に限られます。

代表的なものは以下の2つで、調査の方法によって数字に幅があります。

① 転職成約データに基づく中央値:約1,400万円

医師人材紹介会社のメディカル・プリンシプル社(民間医局)は、自社を通じて転職した医師の採用決定時の想定年収から中央値を算出しています。

それによると、男女合計の年収中央値は約1,403万円(平均値は1,425万円)とされています。

この数字は「常勤先の固定給+確定している諸手当・賞与」をベースにしており、変動するアルバイト代などは含まれていません。

② アンケート調査に基づく中央値:1,700万円(副業込み)

一方、株式会社メディウェル(医師転職研究所)が医師会員へのアンケート調査をもとに公表している中央値は、1,700万円(アルバイト・副業込み)です。

ただし同じ調査でも、主たる勤務先のみの年収では中央値1,300万円とされており、副業を含むかどうかで400万円の差が生じています。

加えて、転職・アルバイトを検討して登録しているアクティブな医師が回答者に多いという構造的バイアスがあります。

年収不満から転職を検討する層と、副業に積極的な高収入層の両方が混在するため、この数字が「日本の勤務医全体の中央値」を正確に示しているとは言い切れません。

なぜ調査によって数字が違うのか

①と②で数字が異なる主な理由は、次の2点です。

ひとつは、副業・アルバイトを含むかどうか

医師は常勤先に加えて非常勤やスポットのアルバイトで収入を得ているケースが多く、これを含めると年収は数百万円単位で上振れします。

もうひとつは、調査対象の違いです。

アンケート調査では、転職やアルバイトを検討して登録している医師の比率が高くなる傾向があり、その分やや高めに出る可能性があります。

つまり「勤務医の年収中央値は◯◯万円」と一つの数字で断言することはできず、「常勤のみなら1,300万〜1,400万円台、副業込みなら1,700万円前後」と幅で捉えるのが実態に近いと言えます。

【公的データ】勤務医の平均年収は1,512万円(令和7年)

【公的データ】勤務医の平均年収は1512万円(令和7年)

中央値を理解するための「参照点」として、公的統計の平均値も確認しておきましょう。

厚生労働省の令和7年(2025年)賃金構造基本統計調査によると、医師の平均年収は次のとおりです。

区分平均年収平均年齢勤続年数
男女計1,512万円45.7歳7.8年
男性1,594万円47.2歳8.3年
女性1,275万円41.5歳6.6年

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種(小分類)別第1表(産業計・企業規模計10人以上)。年収は「きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額」で算出。

注意点として、この調査は常勤先のみの給与であり、アルバイト・副業収入は含まれていません。

医師の多くが非常勤やスポットのアルバイトを行っている実態を踏まえると、副業を含めた実際の年収は、これに平均200万〜300万円程度を加えた水準と考えられます。

なお、医師の平均年収は調査年によって変動があります。

令和6年(2024年)調査では1,338万円でしたが、令和7年調査では1,512万円となっており、ここ数年は1,300万〜1,500万円台で推移しています。

単年の数値より、複数年の傾向として「1,300万~1,500万円台」の範囲で捉えるのが適切です。

公的な平均値(常勤のみ)と、民間の中央値(常勤のみ1,300〜1,400万円台)を照らし合わせると、「標準的な勤務医の年収はおおむね1,300万〜1,500万円台」というのが現実的な目安と言えるでしょう。

平均値が中央値をやや上回るのは、一部の高収入層が平均を押し上げているためです。

医師の年収が近年どう推移してきたかは、医師の年収推移を最新データで解説で詳しくまとめています。

年収中央値1,400万円の「手取り」はいくら?

年収中央値1400万円の「手取り」はいくら?

年収の話で見落とされがちなのが、額面と手取りの差です。

中央値1,400万円台という数字も、実際に手元に残るのはそれより大きく目減りします。

勤務医の給与からは、所得税・住民税・社会保険料(健康保険・厚生年金・介護保険・雇用保険)が控除されます。

とくに所得税は累進課税のため、年収が高いほど税率が上がり、手取り率は下がっていきます。

年収帯別の手取りの目安は以下のとおりです。

額面年収手取り年収(目安)手取り率
1,000万円約727万円約73%
1,300万円約917万円約71%
1,400万円約972万円約69%
1,500万円約1,024万円約68%
1,700万円約1,133万円約67%
2,000万円約1,303万円約65%

出典:医師転職研究所(株式会社メディウェル)の試算をもとに作成。加入保険・扶養状況により変動します。

勤務医の年収中央値である1,400万円台で見ると、手取り率はおおむね7割弱、手取り額は1,000万円弱が目安です。

「中央値1,400万円」という額面の数字と、実際に使える金額には300万〜400万円ほどの差があることを念頭に置く必要があります。

なお、副業・アルバイト収入がある場合は、年間20万円を超えると確定申告が必要です。

年収が一定額を超えると税率も上がるため、額面を増やすことと手取りを増やすことは必ずしも一致しない点にも注意が必要です。

年代別に見る勤務医の年収中央値

年代別に見る勤務医の年収中央値

中央値は年代によって大きく変わります。

民間医局が公表している、転職成約データに基づく年代別×男女別の年収中央値は以下のとおりです。

年代男女合計男性女性
25〜29歳980万円1,044万円900万円
30〜34歳1,170万円1,200万円1,100万円
35〜39歳1,350万円1,440万円1,200万円
40〜44歳1,440万円1,500万円1,265万円
45〜49歳1,500万円1,550万円1,375万円
50〜54歳1,600万円1,650万円1,418万円
55〜59歳1,601万円1,650万円1,400万円
60〜64歳1,582万円1,647万円1,440万円
65〜69歳1,400万円1,400万円1,310万円
70〜74歳1,200万円1,200万円1,150万円

出典:民間医局の常勤成約実績(メディカル・プリンシプル社)

20代後半では中央値980万円前後ですが、経験を積むにつれて上昇し、50代でピーク(中央値1,600万円台)を迎えます。

60代後半以降は、定年や役職を離れることで下降していく傾向が読み取れます。

この曲線は、専門医資格の取得、現場の第一線での活躍、管理職への就任といったキャリアの段階と連動しています。

「自分の年代の中央値」と現在の年収を比べることで、自身の立ち位置をある程度客観的に把握できます。

勤務先別に見る勤務医の年収中央値

勤務先別に見る勤務医の年収中央値

中央値は、勤務先の種類によっても大きく変わります。

メディウェルのアンケート調査(2025年)による、主たる勤務先別の年収中央値は以下のとおりです。

主たる勤務先年収中央値(主たる勤務先のみ)
病院(大学病院以外)1,500万円
クリニック(勤務医)1,300万円
大学病院800万円未満

出典:医師転職研究所(株式会社メディウェル)医師年収アンケート調査

最も注目すべきは、大学病院の年収中央値が「800万円未満」と突出して低い点です(調査の階級区分上、下限が「800万円未満」と表記されています)。

大学病院の年収が低い背景には、いくつかの構造的な理由があります。

若手医師や研修中の医師が多く在籍していること、教育・研究という収益に直結しない役割を担っていること、そして利益追求を主目的としない運営構造です。

実際、多くの大学病院勤務医は、外部のアルバイト(非常勤)で収入を補っているのが実態です。

一方で、民間病院(医療法人)は勤務医の年収が高い傾向にあります。

利益を出す経営が求められる分、医師一人あたりの担当範囲や患者数は多くなりますが、それが年収に反映されています。

つまり「中央値より自分の年収が低い」と感じている場合、その一因が勤務先の経営母体にある可能性は十分にあります。

同じ経験・スキルでも、大学病院から民間病院へ移ることで年収が大きく変わるケースは珍しくありません。

なぜ「割に合わない」と言われるのか

なぜ「割に合わない」と言われるのか

「医師 年収 割に合わない」「医師 年収 現実」といった言葉で検索する医師は少なくありません。

1,300万〜1,400万円台という数字は世間的には高収入ですが、当事者が「割に合わない」と感じるのには、いくつかの理由があります。

労働時間が長く、勤務が不規則

勤務医は当直・オンコールを含め、長時間かつ不規則な勤務になりがちです。

とくに救急対応のある診療科では、夜間・休日の呼び出しが頻繁で、時給換算すると数字ほどの高待遇とは感じにくくなります。

この長時間労働の実態は、公的な調査でも裏付けられています。

厚生労働省の検討会で報告された「医師の勤務環境把握に関する研究」(令和4年調査)によると、病院に勤務する常勤医のうち、年間の時間外・休日労働が過労死ラインの目安とされる960時間換算を超える医師は約21%にのぼります。

さらに、年1,920時間換算を超える医師も3.6%存在することが示されました。

なお1,920時間超の割合は、2016年の9.7%、2019年の8.5%から減少傾向にあり、働き方改革の進展がうかがえます。

こうした実態を受けて、2024年4月からは「医師の働き方改革」により、勤務医の時間外労働の上限が原則年960時間・月100時間未満に規制されました。

裏を返せば、それまでは上限なく働いていた医師が多数いたということであり、「年収は高くても、その分だけ働いている」という実感が「割に合わない」という言葉につながっています。

時給に換算すると実態はより鮮明になります。

年収中央値1,400万円の勤務医が、法定内1,800時間に加えて当直・オンコールで年間600時間を費やすとすると、時間単価は約5,800円です。

同水準の年収が見込める他の専門職(弁護士・会計士など)が比較的少ない時間外負担で近い単価を得ているケースと比べると、「医師は時給が高い職業」とは一概に言えない実態が見えてきます。

責任の重さと訴訟リスク

患者さまの生命を預かる責任は重く、医療訴訟のリスクも常に伴います。

一つの判断ミスが重大な結果につながりかねない緊張感の中で働き続けることの精神的負担は、収入とのバランスで「割に合わない」と感じさせる大きな要因です。

養成にかかった時間とコスト

医師になるまでには長い教育期間と多額の費用がかかります。

同年代が早くから働いて収入を得るのに対し、医師は研修医・専攻医として学ぶ期間が長く、20代の年収は中央値980万円前後にとどまります。

30代でようやく1,000万円台に乗り、ピークの50代まで上昇を続けますが、この「回収までの長さ」が、若手医師にとって不満につながることがあります。

「割に合わない」と感じたときの考え方

重要なのは、平均値の「高く見える数字」ではなく、中央値で見た等身大の年収を起点に、自分の働き方と収入のバランスを考えることです。

同じ年収1,400万円でも、「当直月5回・オンコールあり」で得るのと、「当直なし・日勤のみ」で得るのとでは、実質的な価値はまったく違います。

年収の額面だけでなく、「その金額を得るためにどれだけの時間と負担を投じているか」という時間あたりの価値で捉え直すと、自分にとっての最適な働き方が見えてきます。

中央値より上を目指すには?年収を左右する4つの要因

中央値より上を目指すには?年収を左右する4つの要因

中央値はあくまで全体の真ん中です。

同じ勤務医でも、次の4つの要因によって年収は大きく変わります。

そして、これらは転職によって自分で選び直せる要素でもあります。

経営母体

前述のとおり、大学病院や国公立病院は年収が低めで、民間病院(医療法人)は高めの傾向があります。

大学病院に勤務している医師が民間病院へ移ることは、年収アップの最も代表的なルートのひとつです。

診療科

緊急性が高く長時間勤務になりやすい外科系や、自由診療の美容医療などは高めの傾向があります。

診療科そのものを変えるのは容易ではありませんが、同じ診療科でも当直・オンコールの有無や専門性の評価次第で待遇は変わります。

地域

医師が不足している地域では、確保のために給与水準が高く設定されやすい傾向があります。

都市部から医師少数地域へ移ることで、同じ働き方でも年収が上がるケースがあります。

働き方

当直・オンコールの回数、常勤か非常勤か、副業の有無によって実収入は変動します。

常勤先に加えて定期非常勤やスポットのアルバイトを組み合わせることで、年収を底上げする医師も多くいます。

これら4要因の詳しい比較は、【2026年最新】医師の年収ランキング|診療科・年代・地域別データ徹底比較で診療科別・地域別・経営母体別にまとめています。

また、勤務医として生涯でどれだけ稼げるか、開業した場合とどう違うかは、勤務医の生涯年収はいくら?もあわせてご覧ください。

中央値は「目安」にすぎない。あなたの市場価値は個別に決まる

ここまで見てきたとおり、中央値は「標準的な勤務医の年収」を知るうえで有用な指標です。

しかし、それはあくまで全体の傾向であり、個々の医師の適正年収を示すものではありません。

同じ40代の内科医でも、勤務先の経営母体・地域・担う役割・交渉次第で、年収は数百万円単位で変わります。

中央値を下回っていても適正な場合もあれば、本来もっと高く評価されるべきケースもあります。

大切なのは、統計上の「真ん中」と自分を比べて一喜一憂することではなく、自分の経験・スキルが転職市場でどう評価されるのかを具体的に把握することです。

年収アップを実現した転職事例【S&Cドクターズキャリア】

年収アップを実現した転職事例【SCドクターズキャリア】

中央値という「平均的な数字」を超えて、個々の希望に合わせた条件を実現した事例を紹介します。

いずれもS&Cドクターズキャリアが実際に支援したケースです。

事例1:40代後半 男性・泌尿器科医「収入が2倍以上に」

子ども3人がいずれも医学部を目指しており、教育費のため収入を確保したいが、自由診療は避けたいという希望でした。

インセンティブ還元が多く症例数も豊富な訪問診療クリニックを提案したところ、1年で院長に抜擢され、3年でのれん分けに至り、年収は2倍以上になりました。

事例2:60代後半 男性・内科医「相談から3週間で転職決定」

病棟閉鎖によりリストラされ、1ヶ月以内の転職を希望されたケースです。

通勤圏内の介護老人保健施設と交渉し、1週間で複数のオファーを獲得。相談から3週間で新天地への転職が決まりました。

事例3:30代半ば 女性・循環器内科医「時短勤務で常勤を実現」

非常勤の不安定さを解消し、育児と両立できる常勤先を探していました。

健診・外来中心のクリニックを、産業医を強化したいタイミングと合わせて提案し、交渉によって時短勤務での常勤を実現。

産業医の仕事も継続できています。

事例4:40代半ば 男性・消化器内科医「内視鏡スキルを評価され収入増」

親の介護で当直が難しくなったケースです。

得意の内視鏡スキルを活かせる消化器専門クリニックを提案し、他の医師より多めの内視鏡検査を担当する条件を組み込むことで、勤務日数を1日減らしながら収入増を実現しました。

これらの事例に共通するのは、単に「年収が高い求人」を紹介したのではなく、各医師の希望と強みに合わせて条件を設計・交渉した点です。

中央値という平均的な数字に当てはめるのではなく、一人ひとりの市場価値を最大化することが、納得のいく転職につながります。

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

Q1. 勤務医の年収中央値はいくらですか? 

A.公的統計に中央値は存在しませんが、民間の調査では常勤先のみで1,300万〜1,400万円台、アルバイト・副業を含めると1,700万円前後とされています。

ただし副業込みの数字は転職意欲層の回答バイアスが含まれるため、実態に近いのは常勤のみの1,350万円前後と考えられます。

調査によって数字に幅があります。

Q2. 中央値と平均値、どちらを参考にすべきですか? 

A.自分の年収が標準的かを判断するなら、極端な値の影響を受けにくい中央値が実態に近い指標です。

ただし公的統計は平均値しか公表していないため、両方を併せて見るのが現実的です。

Q3. なぜ大学病院の勤務医は年収が低いのですか? 

A.若手医師が多いことに加え、教育・研究機関としての性格や、利益を追求しにくい運営構造が背景にあります。

アンケート調査では、大学病院の年収中央値が勤務先別で最も低い水準とされています。

Q4. 副業・アルバイトを含めると年収はどれくらい変わりますか?

A.医師は非常勤やスポットのアルバイトを行うケースが多く、調査では主たる勤務先のみと副業込みで中央値に400万円程度の差が見られます。

Q5. 年収中央値より下なのですが、転職で上げられますか? 

A.経営母体・地域・診療科・働き方の見直しで年収が上がる可能性はあります。

ただし年収だけでなく、働き方とのバランスを含めて検討することが重要です。

具体的な見込みは、転職エージェントに個別に相談することをおすすめします。

Q6. 年収中央値1,400万円の手取りはいくらですか? 

A.加入保険や扶養状況によって変わりますが、年収1,400万円の場合の手取りはおおむね970万円前後(手取り率約69%)が目安です。

年収が高いほど累進課税で手取り率は下がる傾向にあります。

Q7. 「医師の働き方改革」で年収は下がりますか? 

A.2024年4月から勤務医の時間外労働に上限(原則年960時間)が設けられました。

当直・時間外勤務が減ることで、その分の手当が減り年収が下がる可能性はあります。

一方で、労働時間あたりの収入(時間効率)はむしろ改善する場合もあり、働き方を見直す好機とも言えます。

まとめ:中央値を「自分の現在地」を知る出発点に

本記事のポイントを整理します。

・勤務医の年収中央値は公的統計には存在せず、民間調査で常勤のみ1,300万〜1,400万円台、副業込み1,700万円前後とされる
・平均値は高収入層に引き上げられるため、実態を知るには中央値が有用
・中央値は50代でピーク(1,600万円台)を迎える
・年収1,400万円台でも手取りは970万円前後(手取り率約7割)
・大学病院は低め、民間病院は高めなど、勤務先によって差が大きい
・「割に合わない」と感じる背景には、労働時間・責任・養成コストがある

中央値は、自分の現在地を知るための出発点として役立ちます。

しかし、最終的にあなたの年収を決めるのは、統計の平均ではなく、勤務先・働き方・そして交渉です。

「中央値より下なのが気になる」「今の働き方のまま年収を上げられないか」——そうお考えの先生は、まず自分の市場価値を客観的に把握することから始めてみてください。

S&Cドクターズキャリアでは、業界経験5年以上のコンサルタントが、年収だけでなく働き方やキャリアの方向性を踏まえて、一人ひとりに合った求人をご提案します。

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転職するかどうか決めていない段階でのご相談も歓迎しています。


この記事の監修者

渡邊 崇(わたなべ・たかし) 株式会社S&C 代表取締役/S&Cドクターズキャリア 代表コンサルタント

国内大手メディア(報道)、大手不動産(経営企画・営業)、外資系メディア(報道・イベント主催)を経て、大手総合人材会社で医師・看護師紹介事業の営業責任者を務める。2016年より医師紹介事業に特化し、取締役・専務取締役を歴任。2019年より現職。これまで医師の転職・非常勤支援を1,000人以上、採用を支援した医療機関は1,000施設以上に上る。医師専門エージェントとして、求人票に載らない条件交渉・非公開ポジションの獲得・キャリア戦略の伴走を強みとする。


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出典

※本記事内の転職事例・年収相場は、S&Cドクターズキャリアの支援実績に基づくものです。個人が特定される情報は伏せて掲載しています。年収データは調査時点・調査方法により差があるため、参考値としてご覧ください。各転職エージェントの調査データは、2026年6月時点で各社公式サイトを参照しています。

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